一生懸命勉強させるだけが学力を伸ばす方法ではありません。
学習指導要領も変わり、ICTやアクティブラーニングによって学びの方法も変わってきています。

教師、講師はなぜそれをしないといけないのか。どういう目標に向かって勉強しているのか。ということを子どもに伝え、その思いを持って勉強させる役目も持っていると私は思います。

今回は教師や講師が実践できる子どもの学力とは何なのかを話していきたいと思います。

 

明確な目標と計画を立てる

何を身につけてあげたいのか?

まずはその子に何を身に付けさせてあげたいかを考える必要があります。

考える力?
話の聞き方?
人に自分の考えをうまく伝えるには?

など身に付けさせてあげたい力は一人一人違います。深く考えることが出来ない子や話を最後までしっかり聞けない子。自分の思いを自分の口で伝えることが出来ない子。いろんな子どもがいてると思います。

何を身に付けさせないといけないのか。

まずはこれから考えることから始まります。

その為に必要な指導計画をこちらで考える

どのタイミングでどのことを話し、いつごろまでにそれを伝え終え、習得させるのか。

具体的な指導計画を組み、伝え終わる時期を決めておきます。そうすることで、ダラダラと同じことを言い続けるリスクを出来るだけ減らしていきます。

ダラダラと同じことだけを伝えるのは苦痛ですし、いつまで経っても習得することが出来ません。

伝え終わる時期を明確にし、次のステップに進むことをおすすめします。

データ収集をする

ある程度コチラで計画が組めたら、あとはその子の情報収集です。

何が好きなのか。何の話なら食いつくのか。
その子が食いつくであろう話を先ほど決めた計画に盛り込んでいくと、耳を傾けてくれて、話をしたことがすんなり頭に落とすことが出来ます。

好きな事興味があることから勉強につなげていく。導入は非常に重要です。

 

授業力、人間力の向上

授業の質をやレベルを上げる

授業に質が伴っていなかったら子どもはあなたから離れていきます。

計画をうまく伝えることが出来たとしても、それに伴った授業が出来ていなかったら意味がありません。

考えなければいけない授業が出来ているか。
話を聞けるような環境なのか。
思いを伝える授業が出来ているか。

目標、計画が決まるとそれに合わせて授業も変化させていかないといけません。
こちらが一方的に押し付ける授業は終わりを迎えています。子どもたちのことを思い考え、それに合った授業をしていかなければなりません。

伝え方を変える

伝え方を変えるのも手段の一つです。

子どもは声掛け一つで変わります。自分が伝えてダメだったら違う先生に伝えてもらう、または違う言い方をしてみる。そうすることで、どれかの言葉に引っかかり動いてくれるようになります。

心理学の一つに馴化(じゅんか)という言葉があります。
馴化とは慣れた人からの言葉、話は刺激が無くなり、徐々に反応しなくなる現象です。親の言うことを聞かないのもこの現象なのかもしれません。

いつも同じ人が言うよりも、違う伝え方をすると刺激があり、「あっ!」と気づかすことが出来るかもしれません。

教材研究を怠らない

怠ってはいけないのがこの教材研究です。

私自身、教室で実際に子どもを教えているので気づかされたのですが、教材は非常にうまく作られています。
ここでこのことをこう教えておけば、数か月先の問題がスムーズに解くこと出来ると気づきました。

実際に、数か月先の問題を見るようになってから指導方法は変わりました。

多くの子供がつまづくであろう算数数学の文章問題。これをスムーズにクリアすることが出来ました。
教えることなく、生徒自身だけの力だけでです。

つまづくだろうところを先に把握しておき、そこをクリアできるように日ごろから気を付けることが大事です。

先を見ての指導をして、子どもに力が付くとこれが出来た時は「えっ!?解けてる!」とびっくりしたほどです。

教材研究をすることでいろんなことを学ぶことが出来るので是非しっかりやってほしいです。

 

先を見据えた指導

半年後を見据えた指導

そう変わらない半年後には何が待っているのか。

半年ではなかなか変えることが難しいです。その中で何を伝えていかないといけないのか。どうしていかないといけないのか。

それは、最初に掲げた目標、計画を崩さず、それに向かって動くことです。
変わるまでは動くしかありません。動いて動いて変わるのを待ちましょう。

動いていれば必ず変わるときがやってきます。

1年後を見据えた指導

子どもの成長が目で見てわかる1年後。何をさせるべきなのか。

1年経ったらようやく変わってくることでしょう。そうなってくると子ども自身が出来ることも増えてきて、自分で考えるようになるかと思います。

そうなれば、私たちはサポート役に回るだけです。全力でサポートをし、子どもの考えに耳を傾ける必要があります。

確かな学力を身に付けさせることで考える力はつくものです。

5年後を見据えた指導

5年でさまざまな変化、大きく変わる現実社会。何を考えるべきなのか。

ネット時代ということもあり、5年経てばこの世の中は著しく変化します。大きく変化する中でその渦に巻き込まれることなく、しっかりと生き抜く力を付けさせなければなりません。

私たちが思っている以上に世の中は大きく変わります。思ってもいなかったことが起こったりもします。

どうなるかわからないからこそ、今からしっかりと身に付けさせておかなければならないことは少なからずあるはずです。それを伝えるのは教師、講師の役目だと思います。

 

まとめ

今回まとめたのは教育が変わろうとしている今何をしないといけないのかという事です。
教育は変わろうとしています。

それに気づき、早く行動してあげる事。そうすることで社会に出た時に困ることがない人格を育てることが出来ます。

私は塾を経営しており、実際に教えていますが、解き方を教えるというよりも今回のような、先を見据えて教えるようにしています。
解き方は社会で使わないかもしれませんが、身に付けた思考力や表現力は社会に出ても役に立つと思っています。
今はこの指導が合っていると思い実践していますが、数年先、社会が変わるにつれてこの指導も変わっていくものだと思っています。

 

 

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