ついに文科省が置き勉を認めました!!
なぜ今まで置き勉は許されなかったのか。なぜこのタイミングで置き勉を許すことになったのか。
この記事ではそこを少し掘り下げて話していきたいと思います。
文科省が置き勉を認めた!重いランドセルとサヨナラ。
2018年9月3日に文科省が‟置き勉”を認めるように全国に通知しました。小学生のお子さんがいるご家庭は「やっとか・・」という気持ちでしょう。また中学生も授業内容増加に伴い教科書も分厚くなり、鞄が重たくなってきて来ているので、全国に置き勉の自由化をする通知は素晴らしいことだと感じました。
それにしてもなぜ置き勉をしたらダメだったのでしょう?
置き勉がダメな理由は何だったのか?
置き勉を今までに許さなかった理由は大きく以下の2つあります。
1.学校の内容を家で復習してもらいたかった
2.学校に教科書を置いていると盗まれる可能性があった
これらの理由から学校には私物を置かず、すべて持って帰るように学校側から指示があったのかと思います。
確かに学校で習ったことを家でも復習してほしい理由もわかりますし、盗まれる可能性がゼロではないことも確かです。
しかしこれは少し前に考えで今はこのことに対する考えも変わってきています。
家で学校の復習する子どもは少ない
昔ではいたかもしれませんが、今の子供たちは学校で習った内容を家で復習する人は少なくなってきました。
今の子供たちは学校が終わると習い事は塾に行って、家でいる時間も少なくなってきています。現に平日は全て習い事で埋まっていて、家に帰ってくるのは21時ごろ。という人も聞いたことがあります。
習い事の増加で現状では、家ではなかなか復習する時間が持てなくなってきています。
学校の安全面がすごく厳重なものになってきた
今の学校は様々な事件等が起きないように安全なところになってきています。
不法侵入があればすぐ警察に通報が行くようなシステムがあったり、すべてにおいて戸締りをしっかり行うようになったり、備品などは全て厳重に管理されるようになってきました。
これらの理由により、無断で学校に入るのはおろか放課後に学校に入るなんてことも出来なくなってきました。
置き勉自由化となった背景とは?
教科書のページ数の増加
今現在学校の教科書は4年周期で改定があり、そのたびに内容が変わっているのですが、平成27年度の小学生の教科書改訂時は平成23年度と比べて34%以上ページ数が増加しています。
また翌年の平成28年度には中学生の教科書が改訂され、平成24年度と比べて約30%も教科書のページ数が増加しています。
教科書のページ数の増加により、一冊当たりの教科書の重さが増加し、ランドセル全体の重さが増加しています。
教科書のページ数が増えた理由としては、学習内容が増加したのも理由としてありますが、イラストや写真などといった資料を教科書の中に挿入することが多くなったというものあるかもしれません。
痛みを訴える子どもが3割
ランドセルや通学カバンを背負う事で身体に痛さを訴える子供が出てきました。
教科書のページ数が増えると当然、ランドセルや通学カバンの重さは増します。
ページ数が3割増えるとなれば重さも3割増し。
今子供たちが持っているランドセルですが、教科書等を入れると平均7キロだそうです。小学生1年生の平均体重が21キロなので、体重の3分の1の荷物を背負って通学していることになります。
これは大人で考えると25キロ前後のカバンと同等になります。
通勤で25キロを持つとなるとこれはキツイ・・・そりゃ体壊します。
塾に通う子が増えた
最近の子どもは学習塾などに通う子がすごく増えました。
学校から帰ると着替えだけすましてすぐ塾に。学校で習ったことを家で復習するなんていう時間はありません。
復習と言えば、出された宿題をするぐらいで、わざわざ教科書やノートを見返す勉強をしているなんて数えられるぐらいです。
なので、文科省が考えている「学校で習ったことを家で復習してほしい」ということは今はなかなか実践することが難しくなっているのが現状です。
この先ランドセルも不要になるときがくる!?
タブレット1台に全ての教科書が入る!?
すべての教科書がタブレットの中に入ることはそう遠くないかもしれません。
ICTの発展により現在の日本はネット社会になってきています。生活をするうえでスマホやタブレットは無くてはならない存在になってきています。
文科省も「2020年までに全学校で情報機器1人1台」を目標としています。(現実になるかどうかはわからない)
そうなってくるとタブレットの中に教科書の内容をすべて入れておいて、必要に応じてその内容だけをタブレット上に出すという事も夢ではありません。
こうなってくると学校に持っていくものは、筆記用具、タブレット、服など・・・だけとなってくるかもしれません。
学校は学びの場。家は遊びの場。
学校は学びの場になり、家では遊びの場になる!?
教育が進んでいると言われているフィンランドでは宿題を出さず、学校では積極的に学び、家では手伝いや友達と遊んだりと好きなことをしているそうです。
家で学校の勉強をしないのであれば、教科書などを持ち帰る必要はなくなります。
鞄に入れるものも必要最低限のものになりすごく軽量化することが出来ます。
日本がこうなるかどうかはわかりません・・・
まとめ
ランドセルが重すぎて文科省が異例の‟置き勉”承諾。
これは学ぶことが多くなったこともあり、当然のことなのかもしれません。また、置き勉を許すことで学校側も置き勉されている教材をうまくしっかり管理していかなければなりません。
将来はタブレットの導入でランドセルが要らない未来が待っているかもしれません。
日本が何も障害なく勉学を営むことが出来る将来に期待します。
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